価値(9/17朝の講義)
「16日の日経平均は+134円の4万4902円となり4日続伸。米国株式市場は反落。ダウ平均は125.55ドル安の45757.90ドル、ナスダックは14.79 ポイント安の22333.96で取引を終了した。」
やはり昨日も底堅く強いんですが、上値を今から買うのは慎重という、強含みだけど方向感の無い相場でしたね。ソフトバンクのPBRだとか、アドバンテストへの期待感を考えると、年末には5万から6万、来年は7万円なんて話も出ています。しかし、本当のところ株価の価値なんて時として変わるもの。ソフトバンクだって一時は経営危機とまで言われるほど資金回転がパンパンでしたし、もし世界同時株安みたいな事態になったら、その尺度は一気に変わります。「何年分の利益を先に買ったのか」という見方も必要なんですよね。
金融相場ですから、期待感や好業績銘柄に資金が集中するのは自然なこと。ただ昨日は目立たなかったものの、バリュー株も堅調で、下がっていた材料株も多くが戻していました。つまり金融相場といっても、偏りすぎた物色から少し横に広がろうとする動きもあるし、基本的には減益企業も多いので、すべてが理想的に評価されるとは思えないんですよ。
まあ、それも相場らしいところですが、自分が気になっているのは、大きく話題になっていないG7絡みの件。トランプ氏がロシア関連国に関税を命じたのは、ちょっとやり過ぎだと思うんです。あまり繰り返し言わないのは、それなりの裏事情もあるからでしょうが、それくらい彼がこの平和問題に苛立っているのは間違いない。イスラエルやロシアが言うことを聞かないことへの不満も強いんでしょう。
一方で日本は総裁選が盛り上がっていると報じられていますが、識者と話してもその話題はほとんど出てこないんですよね。それでもそれをネタに「株は上がる」なんて言うんだから、正直、自分にはついていけないですよ。
3864三菱製紙、2127M&A、4709IDホールディングス