9月19日:今日の市場の見方
難しい市場なのに株価は実に簡単に上がっていきます。このギャップが「跛行色」という部分であり、蚊帳の外ばかりが動く気持ち悪さなんですよね。主力株は、毎回話しているように循環物色される一番強い形ですが、そこに経済の裏付けが無いから、一般投資家にとっては違和感でしかない。これこそが今回の金融相場の罠なんです。
莫大な投資資金が動くグローバル市場は、今後のインフレをテーマに「お金作り」に走っている。先に動いた人たちは土地やモノに向かうでしょうし、株や金などはいつも通り個人投資家が後追いです。極めつけは昨日あたりの話で、米国の設備投資が来年一括減税になるというレポートが出て、「今の数字の悪さは正解」とされたこと。確かに理屈はそうですが、実際には外資の進出で米国製造業の川下型は各国企業が自社製品のために工場を作る動き。そう考えると設備投資にも経済的な担保が必要になるんですよ。
市場の期待はそうした政策に寄せて吸い上げられていきますが、自分は以前から「少し無理が出ている」と見ています。トランプ政治の限界と苛立ちからくる焦りが透けて見えるし、朝令暮改が常態化したトランプ氏に、暗号通貨を巡る私欲的な法令まで批判が出てきています。彼は批判が増えると話を別の方向へそらす癖があるので、そこが怖いんですよね。
だからこそ、自分は自分流の投資でいきます。クレディセゾンなんかも普通に上がり始めていますし、そういうペースを乱されない投資が必要だと思っています。
