市場の堅さ(9/25朝の講義)
「24日の日経平均は+136円の4万5630円となり続伸。米国株式市場は続落。ダウ平均は171.50ドル安の46121.28ドル、ナスダックは75.61ポイント安の22497.86で取引を終了した。」
昨日はさすがに調整が入ると見ていたんですが、意外と堅かったですねぇ。投資家は「乗れない」と言いながらも売却額は多く、市場内の資金は個人投資家中心にかなり出ています。外資は、いわゆる「付け替え」作業に徹していて、現物分を売却して信用分で買う、配当処理を行うといった流れですよね。よく知られたことですが、現物につく配当は米国本社に入るのに対し、信用分の権利は東京支社に「益金」としてつく。だから、この時期はそうした動きが多いんです。
そのため、バスケット商いやクロス取引が活発で、さらに配当環流分の先買い需要や、後半の運用スタートといった資金的に有利なタイミングも来週から出てきます。そう考えると、強気姿勢で向かう流れは否定できないと思うんです。ただし、ここからは配当落ちを嫌う動きや、権利取りに動く個人投資家の活発さが一度切れてしまうので、普通は材料株思考にシフトし、下がっていた好業績銘柄を狙うのが本筋でしょうね。
そういう意味では、日立が強かったのは理想的な流れです。そこが来るということは「半導体はまだまだ続けさせる」という意思表示でもあり、実際6月から8月に市場を牽引していたのに、ここ1ヶ月は休んでいましたからね。だからこそ、今日もその株式が堅調に推移するかどうかを確認することが大事。木を見ながら山の全体を把握する、そういう見方が必要なんですよね。
8113ユニ・チャーム、6501日立、3864三菱製紙
