9月25日:今日の市場の見方

どうも頭が遅効的になるのですが、この市場は資金が多くて「良い」とされたものに資金が終息的に集まってしまい、逆に危険性もあるんですよね。ところが、中にはスルスル抜け出す銘柄も多いから、結局「売らないと下がるし、売ると上がる」という典型的な“あるある”状態になっています。まあ、売りたくなるほど満足のいく上げを演じるのだから強いわけで、売らなから止まると売りが出てくる…そんな相場です。

頭では分かっているんですが、日経平均で見ると怖い。でも個別で見ると、自分の持っている銘柄はメインから外れているので過熱感はなく、昨日の日立(6501)なんかはその典型ですよね。ああいうベタな買いが成立しているということは、皆の考えが一致しはじめた証拠であり、この流れはもう少し続くんじゃないかというイメージです。

だとしたら、そろそろ投資の変化があっても良いと思うのですが、今回はそこがなかなか進まない。半導体やその関連銘柄は循環物色や横に広がる動きになっていますが、それ以外は本当に地味。時折の投げで上がっても安心できないという感じなんです。割安株は多く、今朝もテレビでPBRの話をしていましたが、基本的にはPERからPBRの見方に移り、そこからROEに着目するという流れになっていますよね。

ただ、経験則でいうと「株式の資産」の話をし始めたら大体一巡なんです。普通に企業の評価で考えられなくなったことを示していて、「変わるための理由」を探し始める。バブル時代の“フューチャーバリュー”なんて、その典型でしたよね。将来の価値を前提に「今は安い」と言って買う、そんな考え方です。

40年前に買った株は確かに儲かったのかもしれませんが、その間30年は塩漬けでしたし、そう考えたら、ここで狙うなら普通に割安株か、今期ダメで売られている来期期待株くらいしか浮かばないんですよね。