「さすがに」(9/26朝の講義)

「25日の日経平均は+124円の4万5754円となり3日続伸。25日のNY市場は続落。ダウ平均は173.96ドル安の45947.32ドル、ナスダックは113.16ポイント安の22384.70で取引を終了した。」

市場の方では、個人の書き込みといわゆるプロの書き込みでだいぶ差がありますよね。個人は「さすがに下がる」と言う人が多いですが、プロは「ここまで循環物色が効いているなら、さすがに下がらないだろう」という見方。どっちも正しいような気がします。結局は、来週からの需給環境をどう見るかだけなんですよね。

以前にも話しましたが、アノマリーを崩すのが金融相場初期の特徴。ただ、今回の場合は「配当環流の先買い」と「運用後半のスタート」という両面から需給は良くなるだろうと、市場関係者は見ているんですよね。

ただ、そうした需給も、今まで買ってきた人が売ってしまえばそれまでです。GPIFなんてのも、どういう算段で動くのかは分かりませんが、ここまで株価が高くなれば投資比率は高まりますし、債券は金利動向が上昇方向だから価格に希望がない。だから、債券比率を減らしてくる可能性が高いんですよね。

そうなれば「ぶつけてくる」展開もあり得ますし、本来なら外資も9月から税金対策の動きを入れるはずなんですよ。そう考えると、結局どちらも正しい気がしてきます。

最終的には「外資や運用者の腹ひとつ」というイメージ。弱くはない調整と見るのが自然で、物色対象も変わりやすい局面だと思います。

7202いすゞ、4536参天製薬、3407旭化成