危惧(10/1朝の講義)
昨日書いたように「買い要因」が見当たらないんですが、資金は豊富なので途中で何度も戻りますし、下げても「下げきった」という感じが本当に無いんですよね。寄与度の高い株が何度も切り返すので、米国市場も同じですが、皆が感じるほど日経平均は下がらないんです。それにしても、個別株が抜け損ねたことで大きく下がった体感は「大幅安」のはずなのに、報道ではそういう感じにはなっていないんですよ。
米国市場も同じで、大きな動きは個別銘柄で起きても、全体的には広がらず、一部の銘柄が牽引して指数を確保している状況です。そういう流れが全体に広がっているということは、米国の財政問題がメインではなく、やっぱり景気の悪さが根底にあると思うんですよね。雇用統計だってしっかりした数字が出ないし、元々バラツキの多い指標ですから、「景気が良いのか悪いのか分からない」という状況が続いています。
それに、関税問題は一巡したと言われていても、今の雰囲気ではいつトランプさんがヒステリーを起こすか分からない。そんなビクビクした環境では、普通は株は上がらないんです。それでも上がっているからこそ「金融相場」なんでしょうが、逆に言えば「もし動かなかったらどうなるのか」という怖さを感じるんですよね。
強さが、逆に嫌味に映る。そんな相場だと思います。
9076セイノー、2503キリン、4543テルモ
