なんとまぁ・・・。(10/3お昼の講義)
「3日前引けの日経平均株価は続伸。前日比647.81円高の4万5584.54円で前場の取引を終了した。」
「音楽が鳴り続けるまで踊らないといけない」という古い格言がメディアで流れ始めるときが天井なんですが、ちょうど今はそんな感じで、やり過ぎというか買い戻しが大きくなっていますよね。先日、日経が日銀の金利上昇を報道していましたが、植田総裁の話は「現状維持」という内容で、バランスシートは改善していくというものでした。先日も話した通りで、この世界情勢では関税の影響もあるし、利上げして消費を維持するのは難しいですからね。
それでも、その報道や「GPIFの売り」といった話を市場が盛り込んで、4万5000円割れで相当売りが入りました。やはりマスコミの怖さというか、誘導の力が効いていたんでしょうね。だから、今日のように思惑がズレた流れになると、買い戻し一択になってしまいます。しかも週末には自民党の総裁選が控えていて、「高市氏有利」という報道が出れば、余計に焦りが出るのは当然でしょう。
そうした流れで市場は大幅高になりましたが、総裁選の候補者を見ても、みんな内向きの姿勢ですし、景気については一応考えてはいる。でも国民が本当にそれを求めているのかどうかは疑問ですし、税収の多い日本政府が減税に踏み切るとも思えない。正直、誰がなっても大差ない気がしますよね。
米国も政府が止まっている状況ですし、こういう中での大幅高は金融相場以外に説明できないから、自分としてはちょっと怖いんです。ただ、根本的には「週末に売ったまま」という状況が気持ち悪くて、それが買い戻しを呼んでいるんでしょうね。
7545西松屋、8113ユニチャーム、9076セイノー
