10月8日:今日の市場の見方
なかなか下がらないけど「どこかで下がるだろう」と思っている人は多いですよね。結局、皆が「どこまで上がるんでしょう?」と聞いてくるのがピークになったら止まった、というのが正直なところです。一昨日の後場から少し物色の変化があり、空売りから強かった半導体もありますが、昨日の後場は閑散売買から下がっていますしね。
外資の高市評価は楽観的なものが多いように見えますが、これはメディアの集め方の問題も大きいと思います。ずっと買ってきたGSが先週売っていたことを、今週になって「売り出した」と書かれているようなものです。いや、8月から信用で買っていたし、裁定買い残も10億超えてきたら売りは出るって、レポートにはちゃんと書いてありましたよね。そりゃそうだ、という話です。
一方で、モルガン系が一手買いという形も見えていますし、企業業績が想定以上に良くなったこと、関税問題で収益が読みやすくなったこと、高市氏の緩和策や景気刺激策への期待を考えたら、買いの側にも十分言い分はあります。問題は水準であって、もし日経平均の48000円水準に達していない老舗や好業績株にスイッチしていく動きなら、十分理解できます。まあ、それも相場なんでしょうが、こういう攪乱的な流れが多いときは、自分は対角を狙いたくなるんですよね。2月決算で期待できる株式が大幅に下がったまま残っていますし、それらを見ながら3月決算銘柄を買う、という感じで良いと思います。
ただ、皆が目先投資に偏っていて、短期売買で買われたグロース株が先に売られてしまうんですよね。突っ込み買いも長期投資のタネではなく、目先の綾取りに終わってしまうと、ちょっと困った格好になります。本当に日本人だけに市場を任せたら、誰が首相になっても変わらないように感じますよね。
野党も有利になるように駆け引きして、高市氏を苦しめてきましたし。
