今日の見方(2月29日)
日経平均の調整はあって当然ですが、こうした時に皆の不安は自分の持っている、上がりきっていない株式も下がるということ。昔は日経平均が止まればバリューや仕手株という流れが出来て「関係ない」という感じで動いていたのですが、コロナの急落以降下げ相場の怖さが浮かんできたから、イナゴも駆除されてきたし、派手な売買をする人も限られているんですよね。
ですから、この市場は非常に難しい動きになってきたんです。下がる時は日経平均以上に個別が下がる印象を持ってしまい、ここ最近増えた場外クロスの流れから、市場に異変を感じる人が多いんですよね。ただ、ロールオーバーは済んでいないから、その範囲内という考え方を自分はしています。しかし、その時に行き過ぎた上げの不十分な株式を皆が想定以上に投げてしまうことが多いんです。
まあ、こうもネガティブに考えてしまう動きが夜間の先物に現われるのでして、昨日の場外クロスの価格から、そこまで下がればこの位置だろうという日経平均の水準まで下がっていますが、それ以上では無い事に気がついて欲しいんですよね。つまり、夕場の時点でその位置ですから、そこから先までは売られてなく、ポジション調整の範囲内という考え方で自分は見ています。
この市場は先行きが不透明だから、普通は43000円まで上昇とかの話が出た先週に一気に上がってくるものなんです。つまり、先行きは判らないが上がるだけ上がるのが普通なんですよ。そこが不完全燃焼であるし、持ち株も中途半端で、日経平均が強いときに個別株が下がって、先日から動き始めたといっても新値を取る銘柄は限られるし、全員参加型の株式は余り無いんです。
そうした物がだらだらここから下がると、昨年よりも一週間早い調整になるし、外資は後ほどの上げ余地を残しているとなるんです。5月の外資系の中間決算とか、また特需がありそうですよね。そう思うとここは上がれば売りだから、上がらないという状況なんです。