今日の見方(3月14日)
市場は非常に混沌として、「来週の日銀の会合後にどうなる」という考え方で見たら良いと思うんですよ。「今後、金利が連続して上がる事を考えたら株は上がらない」なんて言い方される人が多いのですが、植田総裁もそういう事は言っていないから、市場は大分最悪のことまで織り込んでいると感じています。先の文章や発言を日銀サイドから見たら、「総裁はYCCは市場の自由を妨げる」「PKOは必ずしも効果はない」ということですから、その論議はしなきゃならないというのは以前から話してきたことです。
一方で消費が伸びているとは思えないがインフレには耐えているという見解に、ここでベアが過去の定昇込みの数字であっても満額は勝ち取った大手企業に対して、中小企業は追随できるかどうか、公務員は財政赤字と言いながらもずっと上がって来た給料は下げられないから良かったという感じなんですよ。だから、ベアは決まっても実際に生活上GDPとか見ないといけないし、そこが良い感じになりそうだから、出口戦略を考えようとなります。
ですから、ここまでは読みが出来たという事で、来週「討議に入った」ということで下がるならば、思いっ切り買って良いという事であり、植田総裁が達者なのはこうした先触れが非常に上手く、実際行なったときのダメージは少ないように動いてらっしゃいます。問題は今回いきなりYCCの枠を撤廃という事があるかどうかですが、一つは各国と逆行する金融政策で、円高になりやすい状況です。そう考えた場合は、それに耐えられる景気状況かどうかは現状数字で測ります。それはプラス予想ですが、無謀に近い部分があって、円高になってすぐにガス代が下がるわけでもなく、恩恵がない状況で企業全体は不利になるんだから、数字的に足りないと思います。
まあ、自分程度の知識ならばそうなります。今日下がれば買えますよね。