今日の見方(6月7日)

気力がない市場は解説が難しく、昨日も鈴木一之氏とYouTubeで話ししたように、本当に質問も浮かばないという感じなんですよ。ですから、この市場は厄介なんで、ついて行くのが非常に難しく、ついて行くと早い回転になってしまい、売って上がってまた買って引っかかるという風な動きをしてしまいます。

実は昨日は朝から先物業者から「売り一択」と言われていました。皆がそう言うので、それほど単純じゃないだろ言うと思ってたらそのままでして、皆が売りと思って回転が効くときはもう一段下があるというセオリーが気になりますよね。紅一点買いは失望と株価が上がるという神話を信じなくなってくるから、どういう行動になるかというと、投げる水準ではないのに投げ売りが来ます。

これが個人中心ならば堪える時間があるんでしょうが、堪えられないのが委託者であり、過去のような相場を考える運用者はいなくなって、場で売らないでクロスで業者に任せて、売ったことにする運用者が多くなり、それを委託されたところは機械的に売るんですが、弱くなると「ここまで売るか」のような売り方をします。

まあ、それも相場なんでしょうが、先物の板は薄くなってきましたし、動かすのは非常に簡単です。逆に処分は買い板が少ないと難しいし、自分だけが売るなら良いのですが、AIなどが入って来たら非常に難しいという事になるんですよ。なんとなく米国が動き気がするんですが、金利が下がるから金融相場なのに、金利が下がりそうだから株を買うような形を取って来ているので、逆金融相場に陥ってしまった気がするんですよ。だから、下げを待っていて時間に負けた売り買いがNYでも始まってきたし、日本が金利上昇がわかって対応しているが、なかなか上がらないからしびれ切らして投げ売りするとか、動きから判断なんですよね。

まあ、これを織り込みと言うんでしょうが、そういう来週はFOMC、日銀だからややこしい心理の週末になりそうですね。