今日の見方【6月11日】

昨日の寄り後の上げを取るのは不可能でして、夕場に下がったから多くの方が同様に思っていたんだと思います。しかし、夜間の先物高から肯定せざるを得ないのですが、一つは6月相場は強いという事は書いて来ましたし、もう一つは先週の下落が違う作用だったという見方です。先週は中央銀行の動きへの警戒で下がったのですが、FRBの何もしないがドットチャートの予想は出て来たし、日銀は来月の金利上昇を先に織り込んで1%まで上がっているから、7月が本筋としてもここで動いたってなんなんだという風な風潮になった訳です。

ただ、昨日の朝でそこまで読めるかと言っても読めないのであり、その流れから見ていけばという中から判断できたという事。ザラ場で先物を危ない位置から二回買いに行ってきっちり取れているから買いは有効だと思いました。しかし、寄り付きのいきなりの買いは少し驚きました。そのときに買えば良かったと思うのは、後講釈というか失敗しゆく癖が付くのでして、納得出来ないときは動かないのが普通です。「強いと仮定したら」「金融政策が織り込まれたとしたら」という買い方が出来るかどうか次のタイミングで考えます。

典型的なのが後場の市場で横への広がりがなく、運用上組み入れ的な物だけが高いという流れは個人投資家が指くわえて悔しがるだけで、我々のように先物で向うような修正は効いていないと思うんですよね。市場は横に広がらないと個人投資家は儲けにくいのですが、こうした金融政策の織り込み上げは、実際には政策は動いていないのだから、この後の段階で銘柄変わる可能性があるし、恐らく自動車業界のことは政府内でも一つの「もめ事」として会話が進み始めたという事なんですよね。

個人の不満が溜る市場ですが、納得がいかないのに買いに行く様な蛮勇は避けて、どうか丁寧に動いてほしいものです。下手という自覚が無い限り儲からないし、この相場を逃しても大勢的に取れば良いのであって、全部を取ろうとしたら、そりゃどこかで頭を打つし、挫折が始まるか、他人のせいにしてしまうんでしょう。

そういう輩が多く出てくる市場で、今日は本流以外に仕手系などが噂で動くようになって来ると考えます。