今日の見方(6月13日)
ここは個別を見ながら日経平均の抜け出しを考える部分で、昨日の物色は内容が良かったから、期待値は高いと思います。つまり、我々にしてみたら根本的に「銘柄の見つけ方に沿った考え」が大事なのであって、その筋書き通り動くならば、この市場は生きていると考えます。それが先日からバリューに来たと思ったら最安値まで昨日は売られるし、不正問題の株式が急反発するとか、そういう上げは必要ないんですよ。
ですから、この市場は問題が多いのであって、上がっても信用されない雰囲気がありました。だから、一昨日の上げが違和感あったのであり、尚且つ、月曜の朝一の買いは信用できないという事なんですよ。そういうのを経て昨日の後場は、狙った安川電機、決め打ちの村田製作所が堅調で、前者がエヌビディア、後者がアップルという、NY連動型というか勝ち組になる傾向から日本では本来出遅れた業績不安型の会社です。
他にもバイオ関連の動きも出て来ていますし、理に適った流れと、指数重視でない動きが素晴らしかったんですよ。今日は指数を弄りますが、それはどうなるか判らないTOPIX型と昨日動いた物を区別しておき、半導体後工程を加味する感じになるんでしょうね。まあ、九州辺りの物色でも電力設備なども加味したら、ちょっと横にも広がりやすいとなります。
基本的には下がるバリューは仕方が無いのですが、好業績ならば売る必要性もないと思うことです。ですが、現状避けたいのは新規資金が入ってきている市場ではなく、金魚鉢相場という風に言われる、資金分配の範疇であって、金魚鉢の中だけでの相場だから、どこか上げるにはどこか下げないと資金がないという事であり、何でもかんでも上がるような資金相場にはなってはいないという事なんです。
しかし、下げ過ぎた株式が自律反発、または下げ渋りと転じたら、非常に上がる物だけで日経平均は上がりやすいという風な感じになります。本来そういう市場が欲しかったんですが、バリュー株が下げすぎた分、個人投資家は犠牲が多く、少し疲れてきたと思うのですが、今日はその一巡になるかどうかなんですよね。
気がついたら日銀が終わってたなんて理解で良いとも思います。