早く戻らないと(6/17朝の講義)
今日簡単に戻れば良いのですが、来週はリバランスもあるし、6月は欧米の年金の決算があるから、少し面倒なんですよね。日本株への魅力の低下から、買いすぎていた部分が売られたという気はします。欧米投資家にとっては日本株への魅力は相当失われたと思います。円高期待も当面ないし、大統領選でトランプ氏が控える米国経済は関税が重くなるというのがあるし、中国は言うほど反転してこない。そこに自動車問題で端を発した日本の「GDPの予想が下がる可能性が大きい第二四半期」。まあ、こうなったら理屈は売り方にあります。
それが肯定されるか、そもそも安いのかというのがこの市場の根幹であり、そうした流れから見たら1月からの上げを否定するか否かというスケールの大きな下落になりますが、前期決算で大きく伸び、今期の企業収益は最低でも横ばい。コンセンサスは+6%と高いから、水準としたらレシオも低く、一方的に売られるには無理があります。今期見通しの低い企業決算を高く買いすぎていたと見るかどうかの一点ならば、ここは難解です。
ですが、ここで反転できたら、根本的な決算では無茶に買っていない、個別株の安さは存在しているんで、良く見える部分や政府や世界から後押しされている業界なら買えるはずなんです。例えば、売り出しや持ち合いの売りが来るからと下がるNTTとかはここまで売り込まれたら、長期では買われてもおかしくはなく、まあ、売らなくても良いような気になりますよね。
つまり、本当に経済崩壊を語るにはまだ早いから、少し物色は狭くなりますが、需給が一巡する時間ですし、バイオとか半導体とか買われそうなんですがね。
6981村田製作所、1982日比谷総合設備、3837アドソル日進