今週の見方【7月28日】

大岩川源太の株トレード基礎技術
ワンランク上を目指す独習ガイド
2024年7月30日出版

週末の動きは為替の一巡があるんで、全体的には大きな投げは一巡したと考えています。ですが決算発表時期だから悪意にとってくると相当まずいのであり、ディスコの数字が良かったのに売られたことを引き合いに出す人が多いです。しかし、先日も述べたようにその当時は市場が4000円も下がる暴騰の場面であり、実際悪かった安川電機あたりも業績で売られたと言うよりも、流れから来る消去論で、残すならばと考えたときに業績的な判断に絡むとしても、下がったことが売られた大きな要因だと考えます。

週末の信越化学の決算を見て「拙い」と考えた人は多く、それが夜間取引で大きく上がっていましたし、富士通にしてもキヤノンにしても上がる水準が少し想定外。どこまで期待してたのかという買い方の後は、そこまで信じていなかったのかという感じです。この市場のパターンは「懸念が過ぎたら」というイメージで考えて良いと思います。だから、分かれ目はトヨタ自動車の決算でしょう。

半導体はトランプ氏がまだまだうるさいでしょうし、民主党も似たような行動を取って差が無いように見せようとします。従って、中国での比重が高い企業は難しく、市場が下がらなければ他よりも重たい上げになり、電子部品など少し違う物は決算が終わり次第、その内容から上昇し始めてくる感じだと思います。

要するにこれが普通の市場であり、中央銀行の会議が云々とか、為替がとか言われますが、ザラ場で高値から4815円下げ、夜間先物などでは5000円以上下がったんです。これは普通に政策とか、収益レベルの話ではなく、「クラッシュ」なのか「経済の方向が変化」というぐらいの物。新型コロナ問題から経済が停滞したが、そのクラスと言うほども危機感は感じてないです。だから、明らかに金融相場であってトレンド追随型のファンドが自動売買踏まえての売りで来ただけだったと思います。従って、「増益」などの言葉に敏感に反応するし、中央銀行の各種発声もここまで来たら買いでセットされる可能性は高いと思います。

ここで今まで買いたいが買えなかった株式を、生涯のポジションだと思って持つ事が大事だと自分は考えています。早く上がれば期待したら良いだけですから、先ずは組み込むことからだと思います。自分はこういう時に持ち株入れ替えて、ポートフォリオを優良化してやっていきます。好業績株は上がりはじめると売る理由がなくなるから幅が出ます。