今週の見方【8月4日】
よくもまあここまでという気がするが、週明け月曜にもう一匹スワンが隠れている気がする。ナーバスな数字が続くが、実は気にし過ぎでなんともない物も多い。当初から不景気にする政策をFRBは望んでいるのであるし、今回はハリケーンなどで労働参加者が減っているし、物流や商業(小売業)なども非常に難しい状況にあった。だから、金利下落は確実と思いきや「次回お楽しみに」という、FRBはこの急落であたふたしているのではないかと思う。
それでもAI君が「景気後退入り」と杓子定規に考えてしまうなら仕方が無く、シカゴ投機筋の為替先物建ち玉が偏りすぎていた。2週間前から円売り玉が急減して、それが正常の10万になったら、今度は株価が大きな急落。そして週末の雇用統計の数字が正しいという事ならば、米国の次回の金利下落は確実であり、遅れた分0.5%が市場からは望まれる。「サーム・ルール」という数字があるのであるが、下げに対して友好的な外資は話しもしていない。
そうなると円高という今までの日米の金利差が0.75%縮むと計算されるので、外国人の投資は正しいという発想から日本株は31000円目標となってしまうのだろう。そうかもしれないが、今回の第1四半期決算は70%が会社目標よりも上の数字。従って、米国企業も半導体などは良好な数字である。不景気色があるから為替差益が無くなる日本は苦しいだろうが、水準がおかしかったことを考えると当たり前だろう。
要するに、新たに投資するときは儲かっている企業に集中的に行なってくるので、今回の決算で会社予想に対して収益が読みやすくて、進捗率の高い企業を買う選択はどうかと思う。猛暑関連だって面白い部分であろうし、屋内遊戯であるアミューズメントも視野に入れておかなくてはならない。円高差益や内需好業績まで何でも売られているが、今回はどこまで下がることになっても比較的買いやすい部分があり、日本は物価高が他国よりも続くから金利は少し注意するが、必需型円高メリット株である食品まで見ておけば面白いだろう。
そして国内の内装やDXに絡む技術の有る企業で、繁忙な企業を選択することに問題はないと思う。意外にちゃんと見られている物は多く、渦中だから下がっている株式は『源太カレンダー』の日程どおり動いている物も多い。8日か16日辺りが変化のタイミングだとは思うが、それにしてもバカンスで参加者の少ない時間であり、変化しやすい7月半ば、外資系の日本株売る時間でもあったし、日銀は早目のサプライズ、FRBは何をのんびりやってるのという金融政策、ハリケーンで仕事が少ない中、国際情勢は最悪の状況。
相場に無い国に行きたい人も多くなるはずだ。