市場は非常に混沌としていますが、昨日YouTubeで一緒だった鈴木一之さんは「8月の下落前に似ている」という見方でした。暴落前に連日陰線が続き、陽線が出ても頭の重い流れは良くないという考え方。何が危ないのか理由を聞かせてくれと言うことなんですが、いや、あんたが下がりそうというから気持ちが悪くなったんですよ。
この会話はラジオやインタビューで司会者が聞く部分に似ていて、状況を説明しながら「何がこういう現象を作るんでしょう」という言い方をよくされます。そうした時にあれこれ理由を述べるのですが、それが今度は活字になって「政局不安で外人売り」なんて事になるんですよね。
後からご本人と話ししながら、「今日買ったんですか、勇気ありますね」と言われたんですが、アナウンサーの叶内さんも「売り要因ははっきりしていて答えが無いから」という言い方でした。確かにそうなんでしょうが、それ以外の売り要因が無いというときは、結果出るまでに一回戻る傾向があるという物で、特に好業績や主力は一服します。だから、少し打診して市場の環境を見たいという、自分の考えなんです。
多分、自分が過去のディーラーだった頃は自重したり、デイトレで稼ぐやり方でしょうが、現場の運用となったら「理屈に適う値段の物」を中長期で買い始める時期で、仮に来週から下がるならば、それはそれで対応できると思っています。買う物は大体決まっているし、政策はどう変化しても経済をここで圧縮するような方向はないですから。
しかし、なんだかんだ言っても米国大統領選挙だと思いますよ。トランプ氏が大統領となれば負債が膨らむ米国でしょうが、景気は良くなるし、一目は良い感じだとみています。ですが1月や3月、5月辺りになったら、やりたい政策を前倒しにしてきますから、ちょっと怖いと思っています。
貿易問題はこういう人が上に立つと危ないんですよ。