過半数割れ(10/28朝の講義)

まあ、これほど杜撰な選挙だったのかと思うと、自民党執行部の責任は免れないでしょう。現有に対して56人のマイナスはそもそもの状況がプラスということで、灰色議員のところは公認だから候補は立てていないです。野党はひたすら「政治資金の不正」を言うし、自民党候補はひたすら「誤る」という戦術では勝てそうにないんですよね。アベノミクスで急増した議員数ですから二期三期の議員は多く、立憲や国民は「元」も多く、それらの復活で増加の土台を作り、灰色で上乗せした格好です。

一方、自民党はそういう戦術に加えて、無所属に下野した候補に対して対抗も無い物や、対抗を入れても急増候補者で組織が出来ていませんでした。煽り食らったのが公明党で、組織の系統が出来ていないし、党首は変わったばかりで下々がまとまっていないところに急な展開から、これまた組織が出来ていなかったという感じです。特に幹部が駄目だったのもそういう部分が強く、関西での減少は人災に近いと思って良いでしょう。自民との意思の疎通ができていなかった気がします。

令和や国民は頑張ったというか、前者は流れた票から躍進、後者はそもそもの人も多く、維新がさほど増えなかった事を考えたら、「野田氏の人徳と選挙戦のまずさが出た自民党」というシンプルな結果だと見ています。

問題はこれからの動きですが、支持率の低い内閣における株価は上がりにくいというのがあります。一つは反対勢力もあるから政策の進みも遅くなるし、その政策の持続性というか完成度が低い間に交代するから、政策への投資がしにくいです。だから過去の動きで悩むことが多いんですが、石破政権はその前に下がっているから、ここからの動きは非常に判断が難しいです。

ですから、先週、先々週は寄り後や九時半、十時半に急落する動きがあるし、前場戻っても後場寄りにいきなり売り気配になる市場でした。要は、そういう時間に逆の形になれば、巻き戻しでしょう。まだ売ってくるならば、何かが日本市場は嫌われているという事でしょうね。そして、現物と先物の鞘を見ておかないと、現物を売り買い先行か、先物なのかで見方も変わります。8月以降の上げ下げは殆どが現物の動きに違和感ありましたから。

良い形ならば、売り先行、買いは手控えで来ているから、上に動けば資金的に有利になるんですがね。先ずは売られてもですが。

5803フジクラ、6501日立、7203トヨタ自動車