非常に難しい相場ですね。トランプさんが大統領になるということで、予測がつきにくくなっていますが、日本市場はまだ「トランプ相場」を完全に織り込んでいないと思います。もしこのまま下がるのであれば、世界的にはまだ歓迎されていない可能性もありますね。ただ、彼が経済推進派であるのは確かですし、米国への投資がしっかりできている企業には注目したいところです。日本には石破さんが首相として控えていますから、その傾向も視野に入れて考えるのはありかと思っています。

市場が読みづらい時こそ、ペースを崩さずに進むのが賢明だと感じます。冷静に「好決算銘柄を買う」ことで短期的な動きがあっても、本質的な流れを見極めながら進むことが大事です。日本株がダメだと思われがちですが、トランプさんの規制や関税に対する懸念が強すぎるのかもしれません。だからこそ、今の上げ下げは特定の寄与度の高い株式が狙われがちですが、単純に「TOPIXが良くない」というのではなく、バリュー株にも目を向ける価値があると考えています。

また、4～9月期の決算が悪いと言われますが、減益でもプラスはプラス。一株純資産も増えていますし、日経平均のPERも低めですが、収益が想定より低くても株価は上がっています。今年の市場は無機質で外資の影響が大きいですが、昨年と比べても総じて上昇傾向にあるはずです。トランプや石破などの政治的な要素はありますが、市場をぼんやりと全体的に見るくらいで良いと思います。