ニュースが終わった(12/3朝の講義)
2日の日経平均は304円高の38,513円と反発。米国株式市場はまちまちの展開でした。ダウ平均は128.65ドル安の44,782.00ドル、ナスダックは185.78ポイント高の19,403.95で取引を終了しています。
GPIFが日本株の組み入れ比率を上げるという話を受けて市場が反転しましたが、本当にそうなのかという疑問もあります。利回りを良くするために組み入れ比率を増やすという話ですが、無い話ではないですよね。ただ、先日も触れたように、取引所のオプション状況を見ると、外資系が38,500~39,000円にポジションを組んでおり、意外と強気な印象です。とはいえ、それを先物でヘッジする売買も絡むため、必ずしも上昇を約束するものではありません。
先週後半から、4万円のコールオプションの商いが増え始めており、少し気にはしていました。日経平均のPERで見ると、15.5倍は弱気すぎる水準で、16倍程度の回復が見込めれば、オプションの商いが増えた価格帯までは上昇する可能性があります。ただ、ここまで弱気が擦り込まれた相場では、仮に上がっても市場がついてこれない環境が続いており、選ばれた銘柄や指数だけが上がる展開になると、新たな悲劇を呼び込む可能性もありそうです。
また、1月20日の大統領就任式では、トランプ氏が関税などについて話すと見られています。本人が明言している以上、何らかの発言はあるでしょう。そうなると、年明けからSNSを中心に様々な情報が飛び交う可能性があり、少し厄介な展開になりそうです。だからこそ、その前にある程度相場が上がっておかないと、下値が深くなるリスクが高まります。
さらに、玉整理が終わった影響か、メディアが急に良いニュースを出し始めているようにも見えます。トランプ氏の話題に少し飽きが出てきた感じもあり、短期的にはポジティブな流れが期待できるかもしれません。
GPIFの実質運用利回り引き上げへ、1.9%提示:Bloomberg
3083スターシーズ、7928旭化学、4588オンコリスバイオ