銘柄記録12月3日:今日の市場の見方

12月3日:今日の市場の見方からの銘柄記録

9005 京浜急行は関東圏の私鉄大手で、都心から川崎・横浜・横須賀を経て三浦半島を結ぶほか、羽田空港へのアクセスにも強みを持っています。さらに、都営浅草線と接続しているため、京成線を利用して成田空港までのアクセスも広がっています。アクティビストは、こうした好条件を活かして、イベントや大規模誘致、興行施設の建設など効率化を進めたいと考えているようです。言い分には一理あり、株価は一時的に上昇した後、調整していますが、他のファンドによる買い増しの可能性も否定できない状況だと思います。

7928 旭化学工業は工業用樹脂の成形・加工を手がける中堅企業で、電動工具分野が好調に推移しています。一方、自動車部品の比重が高いことから、その落ち込みが懸念されていましたが、下期に回復が見られます。成形機器の導入により生産効率が大幅に向上し、設備投資が重くのしかかる今期を乗り越えれば、来期以降の伸びが期待されると思います。株価もある程度はこれらを織り込んでいるように見えます。

4307 野村総研は証券会社をはじめとする金融機関向けのシステム開発・運用を手がけています。10月の日銀短観によれば、2024年度の大企業・全産業のソフトウェア投資計画は前年度比+14.8%と、設備投資全体の+10.6%を上回る伸びが見込まれています。この流れが追い風になる可能性があります。また、アクティビスト絡みの案件も多く、注目される部分は多いと感じます。

9439 エムエイチグループの株価は堅調に推移していますが、収益の浮上はまだ限定的で、不採算店舗の削減を進めている段階です。ただ、決済サービスの導入や人材紹介事業が順調に回り始めており、黒字化が定着してきています。さらに、海外ブランド商品の販売強化など、新しい形が徐々に浸透してきているように感じます。今後の動向が注目される企業です。