ニュースが終わった(12/4朝の講義)
3日の日経平均は735円高の39,248円と続伸。米国ダウ平均は一時207ドル安まで下落しましたが、IT・ハイテク株の堅調さに支えられ、終盤には前日付近まで戻しました。
今日は、昨日の大幅上昇を受けて利食い売りに市場がどう反応するかがポイントになりそうです。上昇の細かい理由はいくつかありますが、一週間前と状況が大きく変わったわけではなく、需給面での改善が大きい印象です。要するに、メディアによる弱気ムードに押されて売った人たちが、どう動くのかが鍵になります。
買い戻しが一巡した後は、売り叩きや利食い、換金売りがどの程度出るのかが注目されます。この水準でさらに買いが入るのであれば、配当環流や投信の設定資金といった新しい資金が流入していると考えられ、それが確認できれば再び上昇の可能性も見えてきます。特に価格帯別出来高の上限を抜けると、11月SQで話題になった「まぼろしの39,900円台」が視野に入る展開になるかもしれません。
一方で、自分としては納得のいかない部分も多いです。これまで個別銘柄がなぜここまで売られたのか、ネットでの売り煽りがどのように市場を動かしてきたのかなど、まだ整理しきれない部分があります。そうした売り方が今後どう動くかも市場の鍵になりそうです。
松井証券の現物保持銘柄を見ると、貸株代金が相当入ってきているようで、これまでどれだけ借り株して売られていたのかと驚きます。特に企業変化のあった銘柄が売られていますが、普通は売る水準ではないと思われるものまで売り込まれ、弱い銘柄は期日が絡んで投げ売りが出やすい状況になっているようです。
ファーストリテイリングが下支えとなり、相場は堅調に推移しそうですが、月曜には同社が中国問題で売られていたことも影響しています。空売りが多く、逆日歩の水準も高いので、こちらも引き続き注目したいところです。
6232ACSL、4588オンコリス、4883モダリス