しつこい換金(12/25お昼の講義)
いや、参りましたね。とにかくしつこい換金売りが最後まで続きました。その流れは個人投資家の益出し換金にもつながり、今年は全体的に儲かっていない分、利益が出ている株式を機械的に売る動きが見られます。前半から上がっている銘柄も多いので、損失は来年に持ち越し、益金を出して余裕を持って新年を迎える、という感じでしょうか。
こうした動きの背景には、来年の市場が「見えない」とされていることがあります。その影響で、日産のような一段高の動きが目立ちました。一方で、空売りを仕掛けていた企業にとっては、明日の逆日歩を考えると「何日分着くのか」と心配になり、手仕舞いを迫られる状況です。株式市場は「上がれば信頼できるが、下がると信用できない」という需給心理の典型的なパターンに陥っていますね。
仕方のない部分もありますが、通常なら今日あたりで換金売りは一段落するもの。それでも、腐っても日経平均は3万9000円近くを維持していますから、もう少し伸びる展開も想定できそうなものです。それでも売りが続くのは、おそらく年金資金の調整売りでしょう。前場での売り執行や「30日に来たくないから買いを月替わりまで放置する」といった、いびつな展開が見て取れますね。
6232ACSL、6501日立、7701島津製作所