12月26日:今日の市場の見方
「気になる動きと年末市場の謎」
先日のことですが、日曜日に車を洗っていました。黄砂の影響もあってなかなか洗う気になれなかったのですが、暖かい日を逃し、気づけば年末の車洗い。北風が冷たく、手がかじかむ中、1時間以上かけてようやく普通の姿に戻りました。すると、玄関のドアが開いて家の者が出てきたので、「寒いでしょう」と声をかけられるかと思ったら、ひと言「よし」と言ってドアを閉められました。いや、別に声をかけられたかったわけではないのですが、「よし」って何の意味だったのか聞きたかったんですよね。
人というのは、何か気になることがあってもすぐに忘れてしまうものですが、自分も今日になってその「よし」が気になって思い出しました。家の者はこたつでテレビを見ていただけで、特に何かしていたわけでもなく、本当に「よし」って何だったのか。もし、汚れた車が綺麗になったことに対する「よし」なら、なんだか使用人のような気分になりますし、どういうニュアンスだったのか謎が深まるばかりです。
市場にも、こういう「気になる動き」が多く見られます。なぜここで売りが出るのか、いまいち理由が掴めない。昨日や一昨日の市場もそんな感じで、水準から考えると、年金基金の換金売りが多いとしか思えません。そのせいか、三菱重工のような来期期待の銘柄でも売られるし、これほど好業績なのにと思う銘柄が、半期安値を更新するケースもざらに見られます。
週足で動きを見ると、売買の流れが感じられますが、これが今日・明日まで続くのかと思うと、30日しか残っていない今年の市場が少し残念に思えてきます。紙面上では「4万円」の文字がよく見られるので、投資家心理の中にはその意識が確かにあるのでしょう。それだけに、海外市場が休場で空洞化している今、一気に上値を取る動きが出てほしいものです。普通ならば、売ったまま年を越すのはためらわれる状況ですからね。
それでも、売りは続くのでしょうか。