上がっても(12/27朝の講義)

26日の日経平均は+437円の3万9568円となり続伸。NY株式市場でダウ平均は小幅高。ナスダック、S&P500は上げが一服している。

大納会に向けて4万円の雰囲気を作り出そうとしている感じはありますが、個別株の動きは一筋縄ではいかない難しい展開が続いています。市場全体としては形ができているものの、上昇するにしても低調で、どこか「なんちゅうかつまらない」雰囲気が漂っています。個別株は総体的に値を下げていますから、反発があってもおかしくはないのですが、盛り上がりに欠けているため、昨日の夕場のように簡単に指数が下がってしまう場面も見られます。

今日で自分は仕事納めとなりますが、もし月曜に相場が上がったとしても、年始に向けて資金が多いと言われている中で、「先行き不明な相場」という不安が頭をよぎります。そうなると、上昇を見て売ってしまったら、急騰することもある、まさに「恣意的な市場」らしい展開が待っていそうで、本当に面倒くさい市場だなと感じます。

ここ数日は市場が抑えられていたので、買いの雰囲気があるのは確かです。ただ、日経平均が上がると端株に資金が回らなくなり、逆に資金が離脱する動きも目立ちます。それでも、「いくらにしないといけない」という流れの中で日経平均は上昇するでしょうし、個人投資家にとっては本当に辛い状況です。

上がったら売るしかできない、そんな動きが続かないことを願いたいところです。それでも、やることが限られてしまうような上げにはならないといいんですがね。

5631日本製鋼、7203トヨタ自動車、7011三菱重工