12月27日:今日の市場の見方
「疲労感漂う市場と年の瀬」
今年一年、ありがとうございました。自分にとっては初めてのことですが、今回は大納会を休もうと思います。先日も書きましたが、30日だけ市場に出るという日程は難しいですし、意識的に休もうと思わないと、この市場は休む隙を与えてくれません。本当に取引時間が30分延長されたのはきつくて、Live配信などをしていると片づけが終わるだけで夕方の4時を過ぎ、外に出ればすでに真っ暗というのが現状です。ラストの5分間に至っては、特に話すことも無いような状況で、「この時間帯に何の意味があるのか?」と思ってしまいます。
会議なども、昔からの名残で午後3時終了を基準に時間が設定されることが多いのですが、今ではその時間に合わせると遅刻に近い状態で出席することになります。なんとなく、自分の体感時間と市場のスケジュールが合わない、そんな感覚です。そんなわけで、今年は納会を休む決断をしました。今年ほど疲れた市場は久しぶりで、バブル時代の天井相場でもここまでの疲労感はなかったように思います。
同じことを鈴木一之さんもおっしゃっていて、今年ほど忙しい年はなかったそうです。「なんでこんなに忙しいのか分からない」とおっしゃっていました。ギャラが増えたわけでもなく、収入が大きく伸びたわけでも無い。それでも調べ物が多く、「あれこれやっているうちに一日が終わってしまい、気づけば悲しいような一日になる」とのことでした。
日経平均は高い位置にありますが、市場全体を見渡すと周囲は逆にドン引きしているような展開です。本当の意味での「強い市場」とは言えず、指数だけが上げているというのが現状です。昨日は配当還流の資金が入りましたが、今日はリバランスの動きが中心になるでしょう。新春相場は非常に難しい展開が予想されます。
つまり、来年への期待感を市場全体が共有しながら盛り上がる形で進んだ上げであれば良かったのですが、どうも今年の上げは指数だけが動き、盛り上がりに欠けるものでした。恣意的な側面が強く、「来年どうなる?」という期待感での買いが入っているようには思えません。
結局、最後まで需給に振り回された、少し悲しい相場だったと感じますね。