3月28日:今日の市場の見方
「4月の市場動向と内需型銘柄の買い時」
今日辺りで市場の強弱がはっきりすると思いますが、4月の前半は少し舵取りが難しく、後半は上がりやすい環境になると思います。ですので、ここで押すこと自体は仕方ないことで、ただ、運用初日や配当還流、リバランス対応ができていると感じられれば、昨日売った分が底堅くなるのではないかと思っています。
この市場で本当に重要なのは「業績」がどうかで、特に2月決算の動向が鍵になります。サービス業が多いとはいえ、今期の見通しがどう動くかを注視しています。ですから、5月半ばまでに来る企業の予想は低めに出てくることを予想しています。鈴木さんの考え方とは少し異なりますが、「昨年も予想は低かった」という解釈に対し、私は企業が予想以上に低い数字を出してくるのではないかと感じています。結果として、5月の決算見通しはトヨタを含め、保守的な予想が出てくると思っています。
もし、これらの予測が「ハードルが低い」として受け入れられ、関税問題が克服できる、あるいは取りやめになるような流れが出てきた場合、そのタイミングで売られるときは、買いのチャンスが来ると考えています。ただ、そのタイミングで多くの運用者が手控えとなり、下手したら金融機関の配当先出しの売りが先行する可能性もあります。
そう考えると、今日はどうにか頑張ってもらいたいですし、来週の初めが一つのポイントになるでしょう。外資が売っているという声もありますが、付け替えが多く、日本では配当が高くなってきたため、証券自己勘定に振り替えた動きもあります。このように複雑な状況では、上がるか下がるかがなかなか決められません。
そのため、今回の下落を利用して、内需型の価値のある銘柄を探して買うという、シンプルな動きが正しい選択だと思います。特にITソリューションということです。