自動車まで来た(4/15朝の講義)
「14日の日経平均は+396円の3万3982円となり反発。NY株式市場でダウ平均は+312.08ドルの40524.79円と続伸。トランプ大統領は自動車と部品に対する関税について、一時的な適用除外を検討していると示唆した。」
自動車部品などは国内生産体制を整えるまで時間がかかるため、関税について少し憂慮されていましたが、政治家であればそれくらいは分かるだろうし、普通の人なら想像できることだと思います。まずは試してみてからの政治というのは、そういうものなんですよね。最初に発言したとき、誰しもが予想していたことではありますが、それが今になって気づいたかのように言うのが、この政治の手法だと思います。
自動車に関しては想定通り進展していますが、半導体やスマホについても良い方向に向かっています。しかし、電子部品全体に影響が広がる可能性があることを考えると、中国が希少金属の輸出を停止することが影響を及ぼすかもしれません。結局、米国工場だけで対応できるかという問題が残りますよね。アップルをいかに助けるかという点も重要ですが、自国の産業が痛むことに対して、最初から「助ける」という枠組みが存在しているのだと感じます。
確かに中国が大豆や豚肉に関税をかけたことは厳しいですが、米国の農家も同様に厳しい状況にあるのは理解できます。とはいえ、豚肉にはメキシコが、また小麦には東欧があるため、完全に不可能というわけではありませんが、米国の農業従事者は非常に厳しい状況にあると思います。要するに、これは「票田」だからこそ、中間選挙までには何とかしないといけないという状況なのでしょう。
日本も、少しずつ落とし所を見つけてくるでしょうし、こうした交渉から需要も落ち着いてくるはずです。日本の野党が「貿易協定違反なんだから、きちんと言ってほしい」と言っていますが、それを自分たちで言ってみろというのが、政府の本音だと思います。
トランプ氏、自動車への関税一時免除を検討:Bloomberg2025年4月15日
7011三菱重工、2395新日本科学、4082第一稀元素