5月29日:今日の市場の見方

エヌビディアの決算内容は、個人的には及第点だと思っています。ただ、同社に関しては今すぐ買う必要があるとは感じません。それよりも、売られていた株が反転し、データセンターなどの産業の成長が見込まれることに注目しています。この流れは良いと感じています。要するに、これまでは駆け込み需要と言われ評価が分かれていましたが、トランプ関税によって状況が良くなるのか悪くなるのかが見えてきました。つまり、そうした判断を下せる状況になったということです。

しかし、この市場は取り方次第で大きく変わります。上がっても、そのままどんどん行く株は「将来性」という解釈をされ、一過性の上昇は「急騰したから」という理由で終わってしまうことが多いです。今日も上がるかもしれませんが、最終的には売られる傾向が強いでしょう。それは株価水準からくる警戒感と換金売りが上回ってしまうからです。結局、今朝もトランプ氏が「中国に半導体を売るな」と強要してくるような発言をしているわけで、そういう状況では投資家も慎重にならざるを得ません。

こうした環境だからこそ、自分で企業価値をしっかり考えながら、株価水準を見極めて投資することが適切だと思います。私自身は、ここで投資対象を変えていくつもりですが、そうしたくない人もいるでしょう。この市場が買いに強いとすれば、中身のある株式の反転はあるでしょうし、人気化した株が調整で大きな下落幅を経験することもあるので、その点も考慮しておくべきです。

これまで仮想通貨やバイオ株が注目されてきましたが、今後はデータセンターや情報技術など、非常に将来性のある分野に注目したいと思います。ここまでは値動きを取る相場でしたが、今後は半身で構えて、しっかりとした将来性を持つ投資へシフトしていく時期だと感じています。