5月30日:今日の市場の見方

今のような恣意的な相場には、もう一度上がるチャンスがあると思うのですが、正直言って、なんだか情けないというか寂しい感じがします。いや、当局は個人投資家が少し引けで買っただけでクレームが来るし、証券会社は乗っ取られた口座への対応が甘い。自分たちが悪いとは全く思っていないんですよね。だから、東日本大震災の時など、銀行がシステムの不具合を言い訳にして、機械的に個人の口座から投げ売りをし、結果的に大きな急落を招いたことを思い出します。

また、新規上場で発行株数以上に売りが出たこともありましたが、それも過渡的な処置と言いながら、買った人の株を強制的に取り上げて、暫定の価格で売ったり。間違った証券会社は一気に潰れることになりました。要するに、自己中心的な処置が多いということです。「無し」にすればいいのに、それを繰り返すことなく、再度やり直すこともない。そんな感じですよね。

そうした制度の中で、恣意的に株が上がることがあっても、注意喚起はなく、現状では午後3時半の引けで外資が大儲けしている状況です。引け値が自由に決められるので、もし我々がそれをしていれば「引け関与」として処罰されるのですが、今の外資は許されるインサイダーに付いていくしかないというのが現実です。

今の市場はそうした流れになっているので持続力がなく、目先の売買ばかりになっています。株が下がると、NISAの大きな損失に関してはだんまりを決め込む。しかし、自分は最後の仕事として、長期的に資産が成長する構図を伝承していきたいと思っています。