銘柄記録6月15日:今週の市場の見方

6/15備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)

1926 ライト工

ライト工は特殊土木分野で強みを持つ大手企業です。具体的には、地すべりや斜面崩壊対策、地盤改良、液状化対策など、さまざまな工事を得意としています。政府が推進している国土強靭化関連の工事が好調な受注環境につながっており、その影響で業績が良好です。また、同社は内需株という条件もあり、決算が好調であることが株価上昇の要因となっています。さらに、同社は8年3月期にROE12.5%以上、DOE6.0%以上、配当性向50%以上を目標に掲げており、資本効率の改善と株主還元にも力を入れています。

9719 SCSK

SCSKは長い間注目してきた企業で、株価は順調に上昇しています。住友商事を親会社に持つシステムインテグレーション大手で、成長力や付加価値、生産性を高める事業シフトを軸に企業価値向上を目指しています。製造業向けには基幹システムの再構築や事業基盤強化のための戦略的投資が行われ、金融業向けには不正取引や資金洗浄の検知需要が高まっています。また、IT事業の成長に加え、前期に買収したネットワンシステムズの通期寄与やアルゴグラフィックス株の売却益が利益に貢献しています。

4935 リベルタ

リベルタはフットケアや歯磨きなどのコスメやトイレタリー、機能医療を手がける独自開発企業です。コスメ製品は順調に推移しており、昨年に続き今年も猛暑が予想されています。特に、アトピー患者の増加や紫外線カット衣料の需要が高まると予測されており、冷感のUVカット衣料は特に浸透しています。また、同社は日本創生関連事業にも取り組んでおり、農業や漁業の体験型宿泊事業「農泊」を展開しています。この事業は創生事業の起爆剤として期待されています。

4543 テルモ

テルモはカテーテルをはじめとする心臓血管分野に強い企業です。米国や中国での生産強化が進んでおり、関税問題にも対応しやすい構造となっています。単価の下落が影響して株価が一時下がったものの、利益率の改善とカテーテルの伸びが今期の業績に寄与し、増勢を見込んでいます。長らく低迷していた株価も、この局面から業績の回復を背景に回復しつつあり、中国市場の需要も底打ちの兆しが見えています。今後、長期的な回復歩調を期待できる企業だと考えています。