6月19日:今日の市場の見方

非常に強い市場で、経済や政治環境から考えられないというのが市場関係者の多くの意見です。あえて強さを言わされたら、それが主流になるという部分で、実に適当な需給相場と言えます。日銀の動きから金利の上昇は無く、米国も金利は下げられないだろうという見方が一般的ですが、投資比率を考えたときに、米国の株式市場は少し読みにくいものの、意外に日本株が好調という部分もあります。

また、日本は金利が上がるから債券を買うという判断がありますが、実際には金利が上がれば債券価格が目減りするため、株式投資が優勢だという見方も多いです。どちらも正しいと言えますが、それは先の低迷期間に話したことでもあり、ここに来てクローズアップされた需給の良さが強くなった理由だと考えています。

今回の立役者はオイルマネーによる近未来型企業の物色で、米国ではエヌビディア中心とは言え、買いすぎた部分と不透明感から資金が日本株に回ってきたという感じです。しかし、自動車の不振から5月の貿易赤字が大きく拡大し、これで関税が言われたら、駆け込み需要の一巡や関税発令によって、第二四半期や第三四半期は読みにくくなるはずです。インサイドな情報で「米国は上手くやる」というのを信じるしかないのが現状です。

こうした投資はできないため、私は仕手系と好業績株を丁寧に買うことしかできません。それが外れ屋だとしても、それで良いと思っています。私は損しにくい投資を行うタイプであり、そのような見方をしたくないのです。需給が高すぎる時には後々大変なことになるからです。

自分のスタイルを守りましょう。