強かったから気持ち悪い(6/23朝の講義)

強気なレポートが多く出回る中、イランに対する米国の攻撃があったことを受けて、先週後半から株式市場は少し下がってきていました。この攻撃で、時間外取引でも大きく下がる場面が見られました。ただ、先取は本当に強い市場で、いわゆる「ケツ割れ」は起こらないんですよね。だから、今大事なのは、強い銘柄への投資論が強くなってきているという点です。現在の強い銘柄グループから、少しずつ変化させる銘柄選択をしているレポートが多くなってきたように思います。

AI関連の銘柄は、先日のNY市場からオイルマネーが買ってきた軌跡を追っているのは理解できるのですが、人気テーマ関連には、どこかで捕まるリスクもあります。関税猶予がいつ切れるのか、良い決算が出たとしても、関税前の駆け込み需要やシリコンサイクルがどうなるのかといった不安もあるので、当面は内需株に注目しておきたいと思います。もうすぐ2月期の決算発表が始まりますし、決算が比較的読みやすい企業も多く、意外にも最近売られた銘柄も多くなっています。

ただ、早さには勝てませんが、現時点でこの市場が強いのは理解していても、何故今のタイミングで買いに来るのかが不明です。イラン情勢が大丈夫なのか、関税問題がどうなるのかといった疑問もありますから、普通であればここで買うのは避けるべきだと思っています。

インサイドで分かっていることもあるかもしれませんが、私たちが騙されている可能性もあります。そうした時に、インサイドの話を知ることができない限り、自分としては騙されたと思うことで考えを進め、別のアプローチをとるようにしています。それが2月決算物の内需好業績に注目し、そうした考え方も立派な相場戦略だと信じています。

有事関連の銘柄が早い展開を見せるかもしれませんが、この下げが長引くとは思えないので、攻めの姿勢で行こうと思います。ただし、銘柄選定は地味な方に絞りたいですね。

7564ワークマン、3076あいホールディングス、8267イオン