銘柄記録12月7日:今週の市場の見方
12/7備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)
6326 クボタ
トラクターを中心とした農業機械が主力で、そのほか小型建機や水関連、環境リサイクル事業も手がけています。企業数字は米国関税を考慮した慎重な見通しですが、米価上昇や作付面積の増加により国内の農機事業は順調でした。一方、北米の販売減少や関税負担が響き減益となっています。会社は25年12月期の営業利益を前年比▲30.3%の2,200億円と計画していますが、3Q時点で進捗率は約98%と高めです。スマート農業分野では、自動化・無人化やデータ活用による精密農業に向けた取り組みが進んでおり、今後も注目しておきたいところです。
6268 ナブテスコ
産業用ロボット向け精密減速機で世界シェアを持つ企業で、自動ドアや鉄道ブレーキでも強みがあります。中国の投資意欲回復は追い風となる一方、高市発言を受け株価はやや失速しました。ただ、世界シェアを持つ分だけ代替品も少なく、フィジカルAIの流れから再度注目されている印象です。近年不振だった油圧機事業の売却で利益率も改善しており、市場に合わせた押し目があれば面白い動きになりそうです。
6273 SMC
FA空圧制御機器で世界首位。欧州は低迷していますが、底を打った気配もあり、日米・アジアは回復基調です。フィジカルAIとの結びつきも強く、EV車の自動運転や安全機構もAIの進展で変化する領域のため、同社の技術は半導体メーカーなどから引き合いの多い貴重な存在です。中国・韓国・米国をまたぐ需要があり、競合が簡単には真似できない点からも評価は高いと思われます。
7272 ヤマハ
二輪車やマリンエンジンで知られていますが、産業用ロボット分野でも成長しています。また、エンジン技術はトヨタとも提携するほどで、過去には自動車エンジンも手がけていました。こうした技術背景から、AI半導体向けの製造装置やドローンなども強みがあります。米国関税の影響でマリン関連が落ち込み業績は低調ですが、売上自体は大きく変わっていないため、来期以降は価格転嫁などでの回復も期待できるのではと考えています。
