失速(12/10お昼の講義)

『源太カレンダー2026』ご購入・お申し込みは公式販売サイトより


「10日前引けの日経平均株価は3日ぶり反落。前日比206.82円安の5万448.28円で前場の取引を終了した。」

なんとなく、こうなる気はしていたんですよね。為替も金利とは少し違う流れになっていますし、先日国債が大きく売られたあと、その受け渡し時期に円安が進んだことを考えると、何らかの資金流出のような動きがあったのではないかと感じています。ですから、財政や金利だけでは説明しにくい“別の何か”があったのではという印象なんです。そういう状況ですから、昨日の上げや朝のポジションはあてにならない局面が多いと思います。金利は0.25%程度はすでに織り込まれているでしょうし、前にも書いたように「あと二、三回利下げが見込めるのか」という部分が市場の焦点。これでは強気一本で行くには少し無理があるように思います。

金利上昇のトーンが弱くなったと言われていますが、そもそも騒ぎ立てていたのはメディアの側ですから、その分だけ外資の日本株に対する買い姿勢も鈍る可能性があるわけです。結果として、朝の強い動きがそのまま続かないのは、ある意味で自然なことかもしれません。そこをうまく突かれた格好の下げでしたね。

一方で、関係なさそうな個別株や外資が借株していたような銘柄まで売られましたが、安値確認のような、ある種の「駄目押し」にも見える動きもありました。しつこい下げには見えても、“買いたい弱気”が潜んでいるようにも感じなくはないんですよね。ですから、自分としてはここは無理に動かず、好業績で割安な銘柄が下がってくるのを待つという姿勢が無難ではないかと考えています。

4563アンジェス、3927フーバブレイン、2395新日本科学