堅くはなかったか・・・(12/15朝の講義)
週末のNY安は、正直ある意味ショックだったと思います。ただ、問題はここまで指数を牽引してきた株式が、そろそろ持ちこたえる局面なのか、それとも砕けるのかという分岐点に来ていることですよね。金利低下が底打ちしたという見方になると、金利負担がこれ以上軽くならないわけで、当該企業が「負担増」と見られるのは、まあ仕方がない部分もあります。
ただ、言い方や取り上げ方の問題も大きいと思うんですよ。AI活用の母体はデータ量であって、これはいずれにしても必要なものです。それで食える、食えないを論じていた今年の夏の議論なんて、今となっては完全に忘れられている。そこにきて、売り方が日本ではソフトバンク、米国ではオラクルという形で、チャート的に耐えていたところを壊しに来た、という印象ですよね。
一方で、半導体市況や実需は依然として強いですから、これまで注目されていなかったところや、在庫整理で出遅れていた企業は、むしろ良い方向に向かってきていると思います。たまたまそれらが上がってきて一服したかったところに、この流れが重なっただけとも言えます。日本株にしても、本来は長期投資すべきバリューを、週末の目先で買ってしまった人は仕方がないですが、NISAや成長期待を「自分なりの尺度」で見ていた人にとっては、この場面はそこまで問題ではないはずなんですよね。攻撃的な売りが出ているだけで、金利を理由に市場が一気に崩壊するところまでは来ていないと思っています。
まあ、自分は創薬バイオの比率が高いですから、正直なところ祈るしかない部分もあります。ただ、それも「分からないからこっち」という選択の結果ですし、何が起きるか分からないのが市場です。日銀の話もここまで散々やってきて、かなり折り込んだと思っていても、最後はAIアルゴ次第と言われたら、自分としてはこの選択しかなかった、という感じなんですよね。
今週からは、高配当だったり、来年になっても話題が切れにくいテーマが、どさくさで下がる場面があれば、そこを改めて考えていきたいですね。
8226理経、4063信越化学、4631DIC
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