変調(12/24お昼の講義)

「24日前引けの日経平均株価は4日続伸。前日比68.55円高の5万481.42円で前場の取引を終了した。」

朝、人が褒めたらこれかぁ、というスタートでしたね。前日動きが良かった株式が、いきなり売り物で始まるという、いかにも年末らしい展開です。とはいえ、朝一ぐらいは昨日の雰囲気を少し残してほしかったな、というのが正直なところです。

希少金属関連などは相変わらず強いのですが、為替の影響なのかソニーやトヨタは冴えず、有利なはずのガスや電力まで売られていました。こうなると頼みは材料株なんですが、今日動き出したものや、前日ストップ高したような株はまだしも、地道に積み上げてきた努力型の銘柄は、朝からほとんど抵抗もなく下げる展開でした。

S&Pが史上最高値を更新している中ですから、もう少し貪欲な動きがあってもいいと思うんですけどね。割安株や来年期待の落ち着いた銘柄が、もう少し素直に評価されてほしいところです。そういう意味では、餅つき相場と言えばそれまでなんですが、大型株の売られ方は正直あまり気持ちの良いものではありません。

ただ、こういう相場は前場で投げられた分だけ、後場からムードが変わることも多いんですよね。好業績や技術のしっかりした銘柄であれば、逆転の芽は十分あると思っています。腐らずに、押し目を丹念に拾っていくしかない相場でしょう。

まあ、腐っているのは市場じゃなくて、自分だけかもしれませんがね。

6298技研工業、1414ショーボンド、4568第一三共

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