12月25日:今日の市場の見方
昨日はクリスマスイブでした。昔はこの日になると「早く帰れ」と言われることが多かったんですが、正直なところ、家で何か特別なことがあるわけでもないんですよね。バブルの頃は外でパーティーをやるのが当たり前で、正月三が日には社長の家に行く、なんて行事も普通にありました。今思えば、ああいう外向きの付き合いの反動で、「家にいろ」という流れが強くなったんです。
子どもが家を出てからは、こういうイベントの日も本当に何もなくなりました。ここ数日は体調もあまり良くなくて、食事を作って風呂に入ったら、ものすごい眠気に襲われてしまい、9時前から朝5時半まで一気に熟睡です。飲んだわけでもないのに、頭痛も腰痛も消えていたので、結局は相当疲れていたんでしょうね。
市場も同じで、この閑散とした動きは必ずしも悪いことではないと思っています。何もなければ売らない、ほっとく、という姿勢が出来ている証拠でもあります。先物などの短期売買では投げが出ても、翌日は意外と高く始まる。動きだけを見れば、まさに「閑散に売り無し」という相場です。
もちろん、実際には朝の短時間で売買されて、そのまま止まる銘柄や、需給や思惑が偏った銘柄だけが極端に動く場面もあります。焦点が無い分、朝一で買っても思惑と違う動きになりやすく、狙いにくいという意味での「閑散」なんですよね。
ただ、弱い地合いのときにありがちな「連続して下がる相場」とは違って、今回は年末の売りが比較的早く一巡している印象です。投げも長続きしませんし、翌日には修正されるケースが目立っています。今日あたり、昨日下がった銘柄が持ち直してくるようなら、少しパターンが見えてくるかもしれません。
今の市場は神経質ですが、投資家心理そのものが少し疲れている感じもあります。急ぐ必要のない人は、無理に動かず、ぼんやり構えていても良い場面でしょう。ただし、来年期待される銘柄がここから一気に上がってしまうと、新春は逆に動かなくなりますし、大納会前後にはリバランスの売りも出やすい。その点は頭に入れておきたいですね。
結局のところ、普通に好業績で、無理のない銘柄を淡々と見る。それで十分だと思っています。
