12月26日:今日の市場の見方

今日は源太カレンダーのポイント日です。海外はクリスマス休暇に入っているため、市場は引き続き閑散。ただ、昨日の後場の上げ方がある程度残ってくれるなら、年末処理の出口が少し見えてくる気もしますよね。

大きく下がった株式が反転して、いわゆる「掉尾の一振」らしい動きも出てきましたが、今年は特に、これといった材料のない株まで下がっていた年でした。そう考えると、反転しても元の買い値まで戻るのは簡単ではない、という感覚の方が自然かもしれません。

今年の押し方は正直いやらしくて、押したと思ったらさらに下がり、もう一段下がる。昨日の反発でようやく、「これは相当押したな」という水準で、やっと買いが入った印象です。結果として、多くの人が買った水準は、今の株価からはかなり遠くなっていますよね。

背景としては、益金が多い企業が思い切って処分を進めたことや、運用方針として「無配は買わない、持たない」が徹底されたことが大きいと思います。その影響で、軽量株などは買い手不在のまま、エンドレスに売られる展開になりました。東京電力も、そうした流れの中で外された銘柄の一つだと言えるでしょう。

こうした制約がある分、これまで軽視されがちだった「復配」銘柄は、来年に向けて改めて意識しておきたいところです。AI関連も物色の中身は変わってきそうですし、主力株は答えが出るまで、どうしても伸びは鈍くなりがちだと思います。

だからといって弱気かと言われると、そうでもなくて、むしろ製造業やITなど、まだ残っている分野があるような雰囲気を感じています。結局は業績が後押しになりますし、値上げでカバーすることを覚えた企業も増えました。そこが来期のカギになってくるでしょう。

今は無理に動くよりも、来期好業績が見込めそうなところを、じっくり貯め込もうと思っています。