1月15日:今日の市場の見方

米国株が下がっているのに、全体の株価は強い。ただ、これは米国だけではなく、イギリスもドイツも似たような雰囲気なんですよね。米国もダウは下げていますが、ディフェンシブ系はしっかりしているし、物色自体は生きています。だから市場全体としては強いのですが、問題は“上げ方”です。さすがに相当なスピードで上がっているので、買いから入りにくい。一方で売りは売りで怖い。結果、手が出ない状況になりやすいんですよね。しかも、指数ほど手持ちが上がっている人は多くない。だから「強いのに暇」という、いちばん気持ちの悪い状態になっている気がします。

昨日の後場あたりから、下がっていた銘柄が反転し始めました。自分たちが話していたTOB関連も、先買いが少し行き過ぎてきたことで、流れが変わる兆しがありますよね。となれば、次は“可能性の物色”が中心になってくるのかもしれません。その場合、高市政策を材料に考えるなら、いちばん分かりやすいのはインフラ整備だと思っています。上下水道はやらなければならないし、事故も多い。しかも急がないといけない。これを後回しにしてきたから、今のような問題が起きているわけですよね。

建設株も、元々は「効率化」や「利益率重視」の流れに変わったことで、昨年は株価が大きく上がりました。そして今は上下水道などの分野でも、“利益率の高い仕事を選ぶ”方向に営業が変化してきています。言い換えれば、仕事を選べる体質になってきたということですよね。だから大事なのは、「政策があるから建設」という単純な話ではなく、企業の稼ぎ方(業態)が変わってきているという点を見ることだと思うんです。そう考えると、この市場は意外と見落としが多い。ちょっと“新時代型の投資”になってきた感じがします。

武者さんが昨日TVで話していた「新しい時代」というのも、結局はこういう発想の切り替えなんでしょう。ただ、自分がもう一つ気にしているのは、株価の背景には米国の覇権争い的な側面も強くあるということです。そのための工夫(政策・外交・軍事・資源戦略)が進むほど、どこかで反動も出やすい。だから今年は、どこかで“買えるような急落場面”が出てくる可能性もあると思っています。従って、ここは無理に攻めるより、ディフェンシブに構えて様子を見る。発想としては 内需の割安株から というのが、今は一番しっくり来ますね。