期待と変わり目の週(1/19朝の講義)
市場に「期待感」があるとするならば、それは新春からの上昇で相当程度、すでに織り込まれているように感じます。ただ、ここからの局面は少し違っていて、「高市解散」をきっかけに上げ相場へ入ったあと、「中道」系の新派が出現したことで、市場としても一度立ち止まって“確認したい”空気が強まってきた印象があります。
結局のところ焦点は、解散の意味を高市首相がどう説明するのか、そして「責任ある財政」という言葉を、単なるスローガンではなく、どこまで有権者に“理解できる形”で示せるのかだと思うんですよね。「聞き飽きた」「新鮮味がない」と感じる層がいるのも確かですが、そこを払拭できれば、新たな視線が集まりやすくなる可能性があります。
「新鮮味がない」と言う人たちは、おそらく過去の政党や内閣が、この言葉を“言葉遊び”のように使ってきた印象を引きずっているのだと思います。ですが、いま市場や国民が求めているのは、そんなスローガンではなく、将来的な「日本のビジョン」なんですよね。
ここ数年の政治は、財政の「配分」ばかりに寄ってしまい、魅力に欠けていた面が強いと思います。「増やす」「儲かる」「成長する」といった期待感が薄いからこそ、搾取や裏金のような歪んだ発想が出てきた。これは議員だけでなく、社会全体にも似た空気が広がってしまった気がします。
もし仮に、誰が首相になっても似た政治しかできないのだとしたら、その中で高市首相が言う「実質収入を前年超えへ」という方向性は、少なくともストーリーとしては面白いと思います。
そのために必要なのは、単なるバラマキではなく、
「成長する」「成長させたい」分野に財政を集中投入し、日本から新しい経済圏を作っていく――そうした“囲い込みのスケール感”が提示されるかどうかです。
もちろん、そこまで踏み込んで語るのかは分かりません。
ただ仮に、「責任ある財政」という言葉が、
- 成長を担保とした政策実行
- その責任を全うするための解散・選挙
という説明になってくるなら、市場の受け止め方は変わっていくと思います。
とはいえ市場は、こうした政治的思惑に加えて、日銀のETF売却観測なども絡めて、揺らそうと思えば揺れやすい地合いです。ただ一方で、下がった銘柄も増えてきましたし、循環的には底堅さも感じます。その意味では「もう一段の上」があってもおかしくはないと思います。まあ、自分は出遅れしか買えない体質なんですがね。
5801古河電工、7021ニッチツ、4704トレンドマイクロ
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