2月8日:今週の市場の見方
今週の見方
今晩の衆議院選挙の結果を見ないと何とも言えませんが、与党の議席期待は相当高いところまで来てしまいましたよね。その割に、市場の反応は限定的になるという見方も、この休みで多くなってきています。
筆者が先週書いた値幅から見れば、すでに軽く突破している状況であり、日米交渉などのプラス要因を加味したとしても、やや上がり過ぎの可能性は否定できません。ただ、そこに「意外に決算が良い」という要素を重ねるなら、信用買い残の高水準をこなした後、コンセンサス通り、もしくは微減で大きく売られた企業が反転する余地は十分あるとも感じます。企業業績が概ね好調を維持している点は、依然としてプラス要因になり得ます。
市場の現状と課題
基本的に今考えられる投資は、日米交渉の対象となる米国投資のファクトシート銘柄が新たな投資対象になるのか、あるいは与党圧勝となれば高市政策が前に進みやすくなるため、首相が打ち出した17政策や、消費税減税を意識した食品株を押さえるといった「減税型」の構え方でしょう。もっとも、ここまでは誰でも考える話ですよね。
一方で、決算が悪いのに材料を重ねて誤魔化すように上がった株については、空売り対応を考えたい気持ちもあります。ただ、決算内容が良い、自民圧勝、減税、日米の信頼関係強化、ファクトシート銘柄――これらが揃うなら、この水準でなければ狙いどころは非常に多いはずで、だからこそ「強かったのか」と後から整理できる形が一番良いとも思っています。
今後の展望
正直なところ、自分は今回の選挙結果が本当に必要だったのか、という疑問も残っています。その前に株価が上がったことが良かったのか、それ自体が狙いだったのか、判断がつきません。
先物価格の通りに約5兆3000億円の信用買い残が回転できれば、市場は新たな展開に入る可能性も否定できません。ただ、買い残すべてが回転するわけではなく、一部だけで上がってきた市場だとすれば、今回も似たような構図になるのではないかという感覚もあります。今日の水準は立会い中にはなかった価格帯だけに、「誰がここを買うのか」という点が最大の論点であり、そこに一度は伸び悩む余地がある、という見方も成り立つと思います。
材料と株価水準の比較は非常に難しく、「普通なら売り」という場面でも、信用買い残の回転が効くなら、売り逃げは「愚の骨頂」と言われかねません。週末のTOPIX型の上げ方に変化が見られたり、下げてきた銘柄から探す姿勢を考えたりと、弱気をやや控える感性が強くなっています。とにかく信用買い残の回転が鍵であり、これが進めば資金的な需給は目先かなり楽になるはずです。
最後に
需給という点では、米国でも遅れていた税の環流が始まりつつあります。週末に反発していた仮想通貨や金・銀の崩れは、需給要因が大きいと感じます。下げ過ぎからは止まっていますが、トランプ財政による人手不足で手続きが遅れ気味なこともあり、環流資金のタイミング次第ではもたつく可能性もあるでしょう。
日銀は思い切って売ってくる様子もなく、金融機関の資産についても、少し前までは国債の含み損ばかりが話題でしたが、週末あたりから一転して株式の含み益の話に変わってきました。
株価水準を無視して良い話ばかりが並び始めると、自民が勝ちすぎた場合に「為替介入」などの予期せぬ事態が起きやすくなる気もしています。そうした備えを株価の上げ方から考えてしまうのは、自分だけでしょうか。平日に1000円幅で動く市場が、ここで抜けた形になるなら、寄ってから上に行かないチャートは歪に見えます。
上がっているのに、これだけ迷惑感のある市場も珍しいですね。派手さはないが、需給や政策、業績の積み上げで評価が変わってもおかしくない銘柄を整理しておきたい。
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