2月22日:今週の市場の見方

今週の見方

裁定買い残は金額的にかなり大きいと言われ、信用買い残も高水準。その中で「リスクオフ」という声が増えています。もっとも、相場が下落局面に入ると、いつもその声は大きくなるものです。

米空母2隻の中東配備や、ブルー・アウル・キャピタル(OWL)の一部個人向けファンド解約停止などを不安視する向きも理解はできます。ただ、トランプ流の交渉は過去も“強硬に見せて折れる”展開が多かったですし、OWLに関してもリーマン前のパリバ・ショックを連想させる報道はあっても、その後ナスダックが高値更新を続け、リーマン破綻まで1年以上あったという事実にはあまり触れられていません。

警戒は必要です。しかし、現状は「兆し」に過ぎない可能性もある。市場は依然として強く、過度に萎縮する局面とも言い切れない、というのが今週の基本スタンスです。

市場の現状と課題

裁定残の積み上がりは、高市政権への期待買いを背景に、外資が日経平均を2500円超買い進めた過程で形成されたものと見ることもできます。半導体や指数寄与度の高い銘柄だけでなく、出遅れ株や政策関連株まで幅広く買われた結果の残高。

水準が高いだけに裁定解消の売りは出やすいですが、実際に売られているのは、人気のなかった出遅れ株や含み益の大きいインフレ関連株が中心。意外にも輸出株が強かったり、内需の好業績株は堅調だったりします。

つまり、単純な全面リスクオフというより、「高値圏でのポジション整理」という色合いが強い。週末に上がった銘柄と下がった銘柄を整理すると、政策に沿った銘柄はすでに高く、むしろ現状の相場に魅力が薄いと見なされた銘柄が売られている印象もあります。

初めから売りが出やすい銘柄を買っていた場合、「重い」と感じやすく、投げると値幅が出やすい。裁定取引は機械的であっても、崩すときは効果的に崩す。先物の買い戻しと現物売りが絡み、最終的に質の良い銘柄だけが残る――そんな整理局面に見えなくもありません。

今後の展望

今週は米国で税金還流が始まり、需給面ではプラス材料になり得ます。一方、日本は月末リバランスを控え、需給はやや微妙。

地政学リスクが顕在化した場合でも、「遠くの砲声は買い」となるのかどうかは、その時の市場心理次第。ただ、全面戦争より局地的緊張の可能性の方が高い現状では、過度な悲観もどうかと思います。

結局のところ、エヌビディア待ちという側面は強いでしょう。半導体の到達感がある中で、次の一手が出るかどうかが焦点。裁定残の整理が進みながら、どのセクターに資金が再配分されるかが今週の見どころです。

最後に

水準が高いからこそ不安が増幅される。そこにメディアの拡散やアルゴ売りが重なると、余計に神経質になります。

ただ、今回の裁定残は「期待の買い」の裏返し。解消が進むなら、それは相場が一段階健全化する過程とも言えます。

今週は、不安を煽る材料に振り回されるのではなく、「何が本当に売られ、何が残るのか」を冷静に見極めたいところです。エヌビディア、月末需給、そして米国の税還流。材料は多いですが、強さを維持できるかどうかが試される一週間になりそうです。

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