3月29日:今週の市場の見方

今週の見方

こうまで乱高下されると恐怖が積み上がってきて、一度大きく下に振れないと落ち着かないという感覚が市場にはありますよね。ただ、日々の動きを見ていると、寄り付きこそ海外の影響でインデックス主導になりますが、その後はその日の需給に素直に反応している印象です。週末も前場で売りの処分が一巡すると、配当の再投資期待のような買いが入り、一時プラス圏まで戻すという、少し説明しづらい動きになりました。

本来なら売り一択と見られがちな局面ですが、需給面の良さから反転したようにも見えますし、このような相場は本当に難しいですよね。その日の外部環境をそのまま当てはめるのは危ういという感覚です。ロシアのLNG輸出制限のような動きも含め、ここから世界の勢力や資源の流れが見えてくる部分もありそうです。ただ、トランプ大統領としてはこの状況を長引かせたくないという思惑もあるように見え、どこかで一定の着地点を探しているという見方も出来ます。

市場の現状と課題

ナフサ価格の上昇を背景に、東レなどが値上げに言及するなど、コスト上昇が企業にじわじわ効いてきています。賃上げも満額回答が多い中で、企業収益への圧迫は現実的に出始めていますよね。これまで価格転嫁はある程度機能していましたが、今後はそれが通りにくくなる可能性もあり、コストプッシュ型インフレの難しさが出てきています。

米国もこれまでは関税要因のインフレが中心でしたが、今回の戦争によるコスト上昇が重なることで、政策対応は一段と難しくなります。そうした状況に対してトランプ氏がどのように舵取りをするのか、そこも市場の見方としては分かれやすい部分です。

今後の展望

交渉において相手を軽視したり、強い言葉で押すスタイルではまとまりにくいのは当然で、何を避けるべきかという視点が欠けると状況はより難しくなりますよね。今回の流れで気になるのは、金利が上昇方向にある中でクレジット問題が重なっている点で、この環境はクラッシュのリスクを内包しているようにも見えます。

その危険性を織り込みにいく動きが足元の売りにも見えますし、楽観的にはなりにくい環境だと思います。ただ一方で、日々の需給がしっかり動いているということは、完全に資金が引いたわけでもなく、局面ごとの売買は成立しているということでもあります。

最後に

外国人投資家の4月買い越しというアノマリーもありますし、最悪の状況でなければ買いの機会は残されているという見方も出来ます。ですから、外国人比率の高い銘柄の動きなどを見ながら、強弱がはっきり出るタイプに絞っていくのが一つの考え方でしょうね。

結局のところ、この相場は需給を見ながら柔軟に対応していくしかなく、難しいながらもそういう局面に入っているという印象です。