10月13日:今週の市場の見方

市場は石破ショックはどこへ行ったのかと言うぐらい強くなって、自民党の選挙の危うさが全く材料になっていないです。むしろ、マスコミやメディアが石破総理を罵倒する「ブレている」行動が金融市場にとっては「円安容認」と取られて、今までとは逆方向に為替が動き始め、企業収益の危うさが薄れてきています。投機筋が円高にシフトして間が無いが、天井近辺では必ず彼らのポジションが話題になるります。どうやらその話題を上手く利用していたのではないかと考えます。

素直に彼らが円買いを行なっていたと思うならば、週末に「CTAファンド」の日本株買い観測が伝えられたが、もしも、そうならば円の手仕舞い売りも加速する可能性があると考えなくてはならない。そうした意味で「不思議の買い」が続くのであり、業績不安が一巡し株価も上がっていない後追い状況は、円安メリット株が再びチャンスになってきます。事実、個別物色に変化する時間であるが、その個別にファーストリテーリングの好決算が想定できるとの話しで大幅高を演じています。こうした個別決算を見るような売買には注意していくべきで、筆者は出遅れ割安株や高値期日明けという考え方で動きたいです。

しかし、ファーストリテーリングや三菱重工、日立にしてもレシオ的には高く、牽引してきた株式は少し手が出しにくく、下がっている好業績株式が下がったままというのも疑問が残ります。強く推移するとしても投資対象がTOPIX型になる等の変化がないと、市場は少し危険な水域に入ってくるでしょう。特に社員数が多い企業はイオンや7&Iなどを見ても人件費アップが相当な重荷になっており、食品などのように商品転嫁出来たら良いが、なかなか難しい企業も存在します。

従って、上がる理由が存在しているのは認めるが、一部に集中しているために過剰な位置まで買われていることも否定してはならない。将来的に期待する株式分の資金は残しても、ポートフォリオの投資額は少し比重を下げて、出遅れた好業績株に特化していくべきだと思います。または、幾分ヘッジを考えながら見守りたいです。