10月29日:今日の市場の見方
面倒くさい市場は基本的には需給相場だから理由は無いです。無いというか、ある種の懸念に対して備えすぎであったり、精神的に追い込む部分が強いから、なんとも言えない動きをします。昨日は典型ですよね。自民党が大敗したのは仕方が無いですが、あそこまで上がる必要はないのであり、今日辺りの現物株の動きは見ておきたいと思います。
つまり、この市場は需給相場と自分は解説していますが、その場合はあそこまで先に売られたら、自民が負けたことは経済や政策にマイナスでも、誰がこれ以上売るのかという事になります。米系の人たちが先々週から売りまくっていますし、先週はCTAの売り、週末は日本の個人投資家が指摘したように「ブラックマンデー」予測の売りをしていたら、力学的に買いが優勢になり、実際の経済は関係ないという事なんです。情けない話しです。
そうなったら今日が大事で、相手が本当に日本が駄目と思うならば、今日から本気で売って来ます。だから夜間の動きは関係なく、日本株が下げるという動きになるんですが、それがなければ、企業に対しての価値観から上がる方が増えると思うんです。そうした流れを良く見ながら動くべきです。昨日買った人の殆どが目先投資と買い戻しだから、週末のレポートで書いた、トヨタ自動社のような円安差益企業は別として、殆どが売り込まれて最後に個人が売った物しか上がっていないんです。
まあ、個人投資家しか買っていない物が投げられても上がらない地合いで、来週は米国の選挙となったら、この市場の寿命は短いんですがね。本当に駄目な市場になってしまって、こういう時に長期投資出来ない日本は、駄目な国になってしまった感じです。どこと組むか知らないですが、交渉ベタな自民がどのように動くかと思います。