11月27日:今日の市場の見方

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「トランプ相場の課題と日本市場の行方」

何が足りないのかを考えながら相場を見ていますが、どうも景気や経済の土台がしっかりしていない感じがします。トランプ相場の怖いところは、ニュースが切り取られた形で危機感をあおる一方で、実際にどれくらいの犠牲があるのかが明確に見えてこないことです。たとえば、メキシコやカナダへの関税が日本企業の部品供給に与える影響も具体的な規模がはっきりしません。米国企業ですら同じように問題を抱えているわけです。

トランプ氏は、そうした影響をどこまで理解しているのか疑問に感じます。ただ、彼の言葉はいつもシンプルで「だったら米国に工場を作ればいい」と言うだけです。しかし、米国は賃金コストが高く、必要な人員の確保も難しい状況です。さらに、労働組合の動きが速く、企業にとっては非常に大きな負担になります。こうした問題があるからこそ、USスチールが衰退してきたのだと思います。

それにしても、セブン&アイはどうなるのでしょう。他社まで買収に乗り出している状況で、資金調達もうまくいくのか疑問です。売却するなら早めに動いたほうが良いのではないかと思います。創業家に思い入れがあったとしても、経営陣には本気度が感じられません。MBOが進んでいるとはいえ、結局は「もの言う株主」から高値で株を買い取るだけに見えてしまいます。

逆に、経営陣が高値で売り抜けたいような動きも感じられます。他にも、親会社が資金を多く持つ企業は外部から狙われやすく、実際に日本製鉄系で噂が出ていたり、京成や京急といった空港アクセスの鉄道会社も話題に上がっています。こうした流れを見ると、日本が少しおかしな方向に進んでいるように思えてなりません。

こんな状況下での投資ですから、やはり気力が大切です。