4月9日:今日の市場の見方

「関税問題と耐えるべき時期」

この市場が嫌なのは、セクターや業界ごとに「避ける」という発想がなく、すべてが一緒に動いてしまうところです。半導体でも不動産でもソリューションでも、下がる上がるが一緒に動いて、工夫やアイディアが感じられません。確かに関税が影響を与えて全体的に不景気風が広がるというのは理解できますが、昨日のようにすべてを一度に買うという動きでは、良さがなくなってしまいます。結果として、総体的に強くなり、大きく下がったものが上がるというだけで、テーマや材料が欠けているように思えます。

ここで求められるのは、「この銘柄なら関税問題とは無関係だ」とか「技術的な背景があるから、みんなが欲しがる」といった相場です。そうした市場が劣化していると感じると、まるでぬかるみの中で動いているような気がします。大事なことは、「その中で」どう動くかということです。昨日のように、マネーゲームのような動きで動くのは、あまり好ましくないと感じました。良いものが売られるため、反転が大きくなりやすいのに、「下がったから」という理由だけで動いている市場では、結局上手くいかないのです。

今日はその兆しを見逃さないことが大切だと思っています。関税発動に伴い、日経平均はアルゴリズムが働く可能性が高いですが、この銘柄は関係ないだろうと見ることが大事です。今のように「自分さえ良ければ」という売買をしていると、最終的に厳しくなってしまうでしょう。日本の交渉が「自分たちが譲歩して、他よりも有利にする」という形だから、無茶苦茶ではります。

今日は、みんなが上手に動くのではなく、耐えながら資産形成の骨子を作ること。何が関係して、何が関係ないのかを少し見てみるのも良いでしょう。日本の資産価値まで織り込んだ売りがあるので、今日は全てが下がるわけではないと思います。強気な姿勢を保ちつつ、前向きに変わることが大事だと思います。

まあ、とはいえ、自分ができるかどうかは分かりませんがね。