4月17日:今日の市場の見方

「日米交渉の行方とトランプ政策の影響」

日米交渉の山場を迎えていますが、この状況を世界全体の視点で考えるか、それとも日本だけの視点で考えるかというのは非常に難しい問題です。想定以上に軽い内容で終わる可能性もありますが、下馬評では世界基準を作りたいという思いから、厳しい状況になると予測されています。しかも、トランプ氏が登場するということで、即答に近い形で進むことが予想され、その決定権が本当にその代表者にあるのかという疑問も生じます。

考えられるのは、自動車の価格提示や販売目標、米国を中心とした農産物の大量購入、そして為替の水準を考慮した基地問題の解決などです。この程度の内容であれば、相手側も予想しているはずですが、それ以上を望むのであれば、「最高の譲歩を引き出した」と喜ぶべきではなく、この場面ではそれほど大きな進展はないと思われます。

それでも、なぜか今回は本当に個別国との協議であり、世界的に見ておかしいことがあるのではないかと感じる場面もあります。もし中国との貿易問題まで口出しされたら、日本はかなり厳しい状況に追い込まれるでしょう。米国の条件を飲むことが経済的に危険を伴う状況に繋がるのは間違いありません。石破氏も苦しい立場にあると思いますが、現場は本当に難しいところだと思います。

中国も悪い部分はありますが、トランプ氏は焦りを感じているようにも見えます。平和問題が棚上げになり、希少金属が手に入らない状況、農業従事者の中国への輸出が頓挫していること、寄付した企業が大きな損失を被るなど、米国としても成果を出さなければならない時期にきています。譲歩をしないとおかしなことになると思うのですが、メンツを重視する米国との交渉はその点が危険だと感じます。

不法移民排除、労働者不足、賃金高、関税インフレなど、問題が山積みです。果たしてトランプ氏は大丈夫なのでしょうか。何か事件が起こらなければ良いのですが…。