11月27日:今日の市場の見方

ここからが大変なのは、市場が最近5万円台で安定しないところなんですよね。急騰のツケから来る市場の不安定さは、ひとつひとつ材料を消化しないできたから起きていて、不安定な動きになっています。新技術や新評価指針には「一方で」という負の部分もあるので、そこを論議しないまま上がってきたら、買いにくい場面に遭遇しますし、その場面から来る不安心理が、さらにその「負」の部分を強調してしまうんですよね。

それが浸透しはじめたときに市場は急落し、その理解が深まったときに株価は反転ですから、結局よく分からない。そしてテックなんてのもしこりが多くて、上がる時は良いんですが、止まったら一気に投げが出たりします。「程よい」という上げ下げが無いから、こうした心理になってしまうのであり、自分としては「ちょっとゆっくりやってよ」という気持ちが強くなります。

現在うまくいっている好業績のバリュー型ですが、以前話した4118のカネカが急騰。しかし、あくまでも調整からの反転の範囲内なんです。あの決算お説きで話したように、今期は悪いが来期は良いという部分があり、PBRから見ても大きく売り込まれていました。だから企業の実力と、その減益幅、そして来期の反転を見たら「当たり前」という感じなんです。ただ、その当たり前が下がる時には見えていないし、テックしか見えていないという状況になります。

昨日あたりからはテック以外でも日経平均を引っ張れるようになっていますし、今日は休んでいたテックが動きやすくなります。今日は源太カレンダー「ポイントの日」。ふと気づいたら月替わりで、カレンダー投資の日程通りなんですよね。その分、この市場は材料ではなく、運用系の「都合」という色が濃く、需給相場だと言えます。時間通り動く、日程通り動く時は運用者の影響が強く、ここからは資金が豊富になりますから、このテックの上げが堅い形になっていたら、市場は相当面白くなると感じています。

現状では、この市場を売りから入るのは難しい位置ですし、今度はテック株だけじゃないですからね。